当社が開発した製品 (カメラモジュール) を用いて JAXA が開発したモニタカメラを 2 台搭載した小型実証小型衛星 1 型 (SDS-1) が、2009 年1月23日午後12時54分 (日本標準時) に、種子島宇宙センター (鹿児島県) から打ち上げられましたので、ここにお知らせ致します。
同衛星は、H-IIA ロケット 15 号機により温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」 (GOSAT) と相乗りで打ち上げられました。
2 台のモニタカメラは JAXA 指導の下で開発が行われ、当社は得意分野である画像処理、組込ソフトウェア、実装技術を評価され、2005 年からこのプロジェクトに参画し、カメラモジュール開発を担当、カメラモジュールと画像データ通信用のインタフェース基板を当社にて回路設計、基板設計、ソフト開発、実装を行いました。
2 台のモニタカメラのうちの 1 台は 35 万画素で、もう 1 台は、高機能な 300 万画素のカメラです。
JAXA から東大阪宇宙開発協同組合 (SOHLA) に技術移転し開発された「まいど 1 号」にも同じ 35 万画素のモニタカメラが 2 台搭載されています。
今後も当社の得意分野を生かし、わが国の科学の進歩に貢献してまいります。
尚、写真は衛星チェックアウト期間中のモニタカメラ動作確認で取得したものです。
【カメラモジュールとは】
搭載したモニタカメラに活用されたような小型組込み用カメラモジュールは、携帯電話を筆頭にその用途を年々拡大しており、IP テレビ電話やアミューズメント機器、家庭用のネットワーク監視カメラなどコミュニケーション分野やセキュリティー分野を中心に、新規の製品へ浸透し始めています。
当社はこの新しいアプリケーション分野に対して、お客様の仕様に基づくカスタムカメラの低コスト開発や既製品の少ロット対応などで応えております。
また、環境問題にも積極的に取組んでおり、製品の鉛フリー化、RoHS 指令対応を実現しております。